· 

内壁の建築用仕上塗材中にアスベスト含有


外壁以外に内壁にアスベスト検出事例

 平成28年4月28日に出された「建築物の改修・解体工事における石綿含有建築用仕上塗材からの赤面粉じん飛散防止処理技術指針」を皮切りに、全国で外壁の塗材中にアスベストが含有しているニュースが取り上げられています。

 当社で、ある施設の内壁の建築用仕上塗材の分析調査を行なった時に、内壁の塗材中の下地調整部分にアスベストが含有していた事例がありました。内壁の塗材の層構成は、上塗り、主材、下地調整材、下地の4層で構成されており、外壁の塗材に似たような建材層で構成されており、下地調整材部分は厚くに施工されていました。

建築用仕上塗材の分析の難しさ

 内外壁の建築用仕上塗材中ににアスベストが含有している場合は、0.数%程度しかアスベストが含有していないケースが多いです。また、塗材は層別に建材が構成されているおり、過去の塗材の上に再塗装して建材もあります。分析は、塗材の層毎に分析を行い、前処理として灰化や酸処理などの工程を組合せて有機物等の不要な物を取り除いて分析を行います。そのため、1試料の分析に多くの時間を要することもありますが、正確なアスベスト分析な分析工程となります。

 当社では、「JIS A 1481-1 石綿分析技術評価事業 Aランク技術者」による自社での分析を行なっています。