概要
長野県飯田市の明星保育園で、吹付けアスベストが施工されているにもの飛散が疑われている。昨年12月、園児と職員がいる時間帯に2階の天井板を剥がす工事のその際に、届出が必要なる吹付けアスベストが施工されていた。そのため、工事時に吹付けアスベストが飛散した可能性がある。園は今回の改修工事に伴う大気汚染防止法に基づく届出を提出しておらず、県の行政指導を受けた。園を運営する理事長はアスベストが使われているのは知っており、今回の工事では業者より「アスベストに触れないので大丈夫だ」と説明を受けていた。
同保育園では、2012年頃にも同様に大気汚染防止法に基づく届出を行わないで工事が行われていた事も後にわかった。
アスベスト飛散による見舞金の支給事例
藤沢市立浜見保育園では、過去にアスベストが飛散したとして、藤沢市は暴露の恐れがある元園児や元職員に対して検診費用を負担するほかに、元園児に見舞金を支給することを明らからにしています。
藤沢市は第三者委員会を設置して調査を行い、在籍していた園児と職員がアスベストに暴露したおそれがあり、石綿関連疾患を発症するリスクを評価した調査結果となっています。
アスベストの実態調査の重要性
石綿障害予防規則、国から調査通知などで、吹付けアスベストなどの施工の有無の実態調査通知が出ていますが、アスベストの専門家ではない学校や保育園の先生などが簡易的な目視調査によって吹付けアスベストの有無を判断しているケースがあります。
そのため、吹付けアスベストなどが施工されていることが把握されていない事や見逃されているケースもあります。また、改修・解体工事時に見つかるケースもあります。石綿障害予防規則の第10条には、労働者を就業させる建築物に吹付けアスベストなどが施工されていて、損傷や劣化によりアスベスト粉じんの暴露の恐れがある場合には除去や封じ込め、囲い込みなどを措置をしなけばれなりません。
上記の2つの事例の保育園においては、事前に吹付けアスベストの有無についてしっかりと把握されていれば、アスベスト飛散の問題にはならなかった事例となります。
当社では、保育園や幼稚園などの施設に対してはアスベスト暴露の危険性と石綿関連疾患のリスクを考えて、積極的なアスベストの実態調査の把握を進める活動を行っています。
当社には、アスベストの専門家としての知識と経験を持った調査者が在籍しています。
些細なご相談でも承りますので、何なりとご相談下さい。